
味覚は特にバーチャルだ。体が欲するものを、「美味しい」「食べたい」と「変換」している。
不思議なことに、ある料理を「特に好きじゃない」、と言いつつも残さず食べてしまう、あるいはリピートしてしまう時があるし、「美味しい」と思いつつも、なかなかリピートしない、ということは良くある。
味も独特でひんやりと舌がすずしいような感じがする、そしてその甘さは軽やかなのに深く舌にしみこむ。
-『美味しんぼ』より
などと味覚を表現したりするが、実のところ感じているのは、甘味、酸味、塩味、苦味および最近発見された「うま味」などの、「味覚の五感」の複合である。(ちなみに辛味や、「まったり」は触覚であって、正確には「味」ではない。)
この感覚刺激が麻痺するとどうなるか。あるレポートより抜粋。
だが味覚障害はとても辛いと言っていた。何を食べても砂を噛むようだったり粘土やゴムを無理やり食べるような感じだったりすると言う。場合によると戻してしまう。甘いものを過敏に感じることもあるらしい。この感覚は健康な人にはわからないだろう。
まったく世界が激変するのである。
つまり「美味しさ」も「軽やかな甘さ」も実在しない、認識上のもの、すなわちバーチャルな存在なのだ。
さてここからは個人的な見解ですが、
舌から伝わる感覚刺激が、言葉になって「軽やかな甘さ」などになり、好意的な印象が残ったり、「不味い」と記憶されたりするわけですが、そこは進化のメカニズムでそうなったんだろうと思う。
本来は「味覚の五感」がすべて(input)であり、そのデータを好意的に評価するかどうかは、「美味しいかどうか」ではなく、「栄養があるか」で「評価」されていると思うのです。または脳が欲しているとか、心理的なもの、すなわち中毒。
ということは、
非常に栄養があれば、不味くても、いずれそれを美味しい、と思えるようになるのではないか。
逆に言うと、不味くても売りたい「物質」がある時、それに高い栄養をトッピング出来れば、美味しいと思われてバカ売れするかも?
・・と思って試しに「青汁」を飲んでみたが、不味かった。orz